アルゼンチンGPの第3弾です。
最終回は今回活躍したトップグループのクラッチロー、ザルコ、リンス、ミラーの壮絶な優勝争いについて。
Photo:motorsport.com

後ろのグループがあんなにポロポロこけているのに、このトップグループが無事に終わるわけない。
途中リンスのマシンからタイヤスモークが上がったりして、すごかったバトル。普段でもよく転ける顔ぶればかりなのに、誰がいつクラッシュしてもおかしくない状態だった。
でも優勝争いがかかっているこの顔ぶれでも、みんなとても冷静でしたね。白熱したバトルのわりにはノークラッシュでみんな無事完走。すばらしいレースでした。
優勝はクラッチロー。
途中までずいぶんおとなしいと思っていたら、レース運びを考えてずっと4位を走っていたということ。こんなキケンなコンディションだからこそ逆に慎重に走れたのですね。
2年ぶりの優勝です、おめでとう。
2位ザルコは序盤に強引なところがあったが、終盤は冷静にレース運びを展開。
あと少しというところで、今回も初勝利はつかめず。
なかなか優勝には届かないけど、徐々に確実に前進している。
この不屈の精神は、昔の2位ゲッター時代を思い出してしまった。
こう言うことが続くとまた何かを悟って、今後大化けするんだろうな。ザルコ恐ろしい (^_^;
3位リンスも一時的にですが、ついに初めてこのクラスでトップを走ったりして、勝てる位置まで来ていたものの、あきらかに限界を超えかけていました。
前回の開幕ではクラッシュリタイアしているので今回はコケるわけにもいかず、ここは冷静な判断で確実にまず表彰台獲得の方へ。
4位ミラーは残念ながら4位でしたが、予選の偉業を見ても今回は優勝に等しい位置でした。
さすがプレミアクラスで優勝しているだけのことはある。あの優勝はまぐれではなかったのですね。
雨とか中途半端なコンディションでは最強ライダーに決定。
Vol.3スズキ復活の兆し
さて、リンスの初表彰台獲得は思ったより早かったですね。
スズキとしては2016年オーストラリアGP以来。
リンス自身もmoto2の2016年サンマリノGP以来の表彰台。
前任2人(マーベリック&アレイシ)の離脱でポッカリ空いた新生スズキの穴をまさに埋めようとしています。
すでに土台が出来上がってたスズキマシンとはいえ、リンスの方がマーベリックの2年目より早く表彰台にのったのです。
このままマーベリックに追いつき、追い越せそうかな?
これで、ハッキリ言ってイアンノーネはスズキでのメンツがなくなったのに、
今回は素直にチームメイトを讃えていました。
前回のカタールではこけてリタイアしたリンスについては嫌味などをポロっと言ってたのですけどね、コレ。
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motorsport.comより抜粋
なるほど、今回のリンスはイアンノーネのアドバイス通りに走ったということか😜
しかもノーネよりちょっと上のポジションで(→リンス3位、イアンノーネ8位)
・・・ともあれ、スズキはいい感じになってきましたね。
以上、今年は色々ありすぎたアルゼンチンGPでした。